「シカマルの髪って、本当に綺麗だよね・・・」
「そうか?の方が綺麗じゃね?」
「んな事ないよ。だって、シカマルって何もやってないのにコレでしょ?」
「めんどくせぇーからな」
「う〜ん・・・なんか、ムカつく」
「何でだよ」
誰かの前では絶対に下ろす事の無い髪
それが、今はサラサラと風になびいている
そんなシカマルの背に身体を預けて、綺麗な髪に指を通す
シカマルも気にしていない様子で、読みかけの本に視線を落としたまま
「ふわぁ〜・・・眠くなっちゃった」
「休憩終わるぞ?」
「う〜ん・・・」
「おっと・・・、危ねぇなぁ」
ヨタヨタとずり落ちていくの身体を左手で支えて
既にむにゃむにゃ言い始めているに苦笑い
「シカー・・・」
「何だよ」
「抱っこ」
「・・・は?」
「抱っこちて」
の言葉にシカマルは一瞬固まる
が、それも一瞬の事
「ったく、めんどくせぇーな」
「きゃぁ、さすがシカ」
「うるせぇー」
持っていた本を足元に置いて、両腕をの腰に回して
軽々と膝の上に乗せた
ニッコリ笑うに、シカマルもふっと笑う
「この後の任務、どうすんだよ」
「ん〜・・・どうしよっかぁ」
「草むしりじゃなぁ・・・」
ホゲーッと空を見上げるシカマル
そんなシカマルを見上げる
2人揃って、のんびとした時間を満喫
「サボっちゃおっか」
「はぁ?」
「だって、もう少しこうしてたいじゃん」
視線を下に戻せば、うっとり夢の世界に旅たとうとしている
そんな潤んだ瞳で言われ
断れる男なんかいないわけで
「お前のソレ・・・断れねぇな」
「ぅん?」
「・・・なんでもねぇよ」
赤くなった顔を隠すように、グッとの頭を自分に押さえつけて
さっさと読みかけの本に手を伸ばした
「シカマル・・・」
「んぁ?」
ぎゅっと抱きついてくるに顔を少し上げれば
「・・・大好きだよ」
一瞬ドキッと高鳴る鼓動
何か言おうと口を開きかけ、溜め息混じりに笑って
「・・・言い逃げしてんじゃねぇーよ」
天気のいい日
大きな木の下で
こんな幸せな時間も、たまには必要だよね・・・?
(こんな昼下がり)
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(シカマルって髪の手入れしてるのかなぁ・・・)